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このブログは、私がこれまで7年間にわたり、外国人技能実習生および特定技能認定の分野で培ってきた通訳、日本語指導、在留資格申請に関する知識と経験をもとに作成しています。記録として残すだけでなく、同じ分野にご関心のある方々にも有益な情報を提供したいという思いから、このブログを開設いたしました。 本ブログの内容に関してご不明な点やご質問がございましたら、プロフィール写真に表示されているLINEのQRコードから、どうぞお気軽にご連絡ください。皆様と共に学び、知見を深めていけることを心より楽しみにしております。

特定技能について

1. 特定技能外国人とは


特定技能ビザ制度は、日本の人手不足が深刻な特定の産業分野で、外国人労働者を受け入れるために設計されています。

このビザ制度は、特定技能1号と特定技能2号の二つのカテゴリーに分かれており、それぞれの特性と条件が異なります。

1.1 特定技能1号

特定技能1号は、特定の産業分野で必要とされる相応の知識または経験を有し、かつ日本語でのコミュニケーションが可能な外国人を対象としています。

このビザの主な特徴は以下の通りです:

  • 在留期間:最長5年まで。
  • 家族の同伴:家族の同伴は認められていません。
  • 就労範囲:特定の産業に限定され、その産業内でのみ就労が許可されます。

1.2 特定技能2号

特定技能2号は、特定技能1号で一定期間働いた後、さらに高い技能を有すると認められた外国人が対象です。

このビザの特徴は以下の通りです:

  • 在留期間:更新可能で、永住も目指せます。
  • 家族の同伴:家族の同伴が認められ、家族も日本での生活が可能です。
  • 就労範囲:より高度な技能が求められる職種に就労が許可されます。

2. 実習生との違い

比較項目技能実習生1号技能実習生2号特定技能1号特定技能2号
目的日本の技術・
技能や知識の習得と母国への移転
日本の技術・
技能や知識の習得と母国への移転
日本の労働力不足を補うため
の即戦力としての労働
高度な技能を持つ労働力として
の更なる活躍
就労可能な分野指定された
職種のみ(86職種)
指定された
職種のみ(86職種)
指定された
12分野(14業種)
指定された
12分野(更なる専門性を要する)
職種の種類技能実習生1号:
指導が必要な初級レベル
技能実習生1号:
指導が必要な専門レベル
専門的な知識や
技能が必要
特定技能1号以上
の高度な技能
技能水準試験なし
(介護のみ日本語N4)
技能検定試験などで
確認する
試験等で確認
(技能実習2号修了者は試験免除)
試験等で確認
日本語能力水準試験なし
(介護のみ日本語N4)
試験なし
(介護のみ日本語N4)
生活や業務に必要な日本語能力
を試験等で確認
(技能実習2号修了者は試験免除)
分野による
在留期間技能実習1号
1年
特定技能2号
2年
最大5年更新可能で永住も視野に
家族の帯同不可不可不可可能(要件満たしの場合)
転職の可否原則として不可原則として不可可能(条件付き)可能(条件付き)
受け入れ人数の制限企業規模に
応じた枠
常勤職員の総数の2倍を
超えてはならない
企業の常勤職員数を
超えない範囲
特に制限なし
(ただし建設・介護は枠あり)
関与する団体監理団体等監理団体等登録支援機関等支援の対象外

3. 在留資格申請の流れ

3.1 海外滞在者の申請プロセス

  • 受け入れ機関による人材募集および面接実行
  • 在留資格認定証明書の発行申請
  • 在留資格の審査および認定証明書の発行
  • 認定証明書(COE)の送付及びビザ発行手続きの依頼
  • 来日後の在留カード発行と就業開始

3.2 国内滞在者の申請プロセス

  • 登録支援機関による国内人材の募集および面接実施
  • 在留資格変更の申請
  • 在留資格の審査及び許可
  • 新しい在留カードの発行と就業開始